一日一甘四季折々、お菓子のはなし・私の旬な話題など(2)   [ 過去の記事 1 最新の記事 ]
ほおずき
 結構、ベランダーなのです。ほおずきも、いただきものというか、撮影で使ったものです。ほおずきは、水飲みで、ちょっとさぼると、からからになって、頭がたれてきてしまいます。
04/08/10
再び、朝顔(つぼみ)
 ちょっと水をきらせたら、つぼみが枯れてしまったり、朝顔が、なかなか咲かないのです。やっと大きなつぼみがつきました。写真で見るより、つぼみはふっくらとして、今にもほどけて花が開きそうです。明日の朝、会おうねとシャッターを切りました。
 朝方、少し雨が降って、つぼみはしおれてしまいました。つるは切っても、切っても、野蛮なほどぐんぐん伸びて、隣のほうずきにからみついたりしているのに、つぼみはこれが最後でした。黒ありが一匹、つるの迷路を散歩しています。
04/08/10
梅干し
 今年も梅干しを漬けました。わたしがお昼ご飯に食べるのだから、そんなにいいものでなくてもと思ったのですが、奮発して、南高梅にしました。塩漬けしたときも、あんずのような甘酸っぱい香りが部屋に漂いましたが、ベランダに干したら、今度はベランダが甘酸っぱい香りでいっぱいになりました。昨日までは、黄色かった梅が、今日は赤茶色になって、表面が乾いて粉をふきました。わたしは、あんずの親戚のような黄色い梅が好きだったのだけれど、やっぱり干さないとかびたりするのかしら? さわると、果肉はしなびて、やわらかく、おばあさんの皮膚のようです。梅干し婆というのは、このことだったのね。
04/08/05
朝顔
 朝顔の鉢をいただきました。何日か暗い部屋においてしまったので、どうなるかなぁと思っていたら、大きな青い花が二輪咲きました。江戸時代には、朝顔がすごい人気で、朝顔売りというのが来たそうです。以前、画集で見たのですが、絞りが入っていたり、花びらに切り込みがあったり、朝顔とは思えない豪華なものがいくつもありました。江戸時代の人って、凝り性というか、何もそこまで突き詰めなくてもって、思うようなことが時々あります。あの朝顔もそのひとつ。でも、どんなに立派で、すごくても、朝開いて、昼にはしぼんでしまう。どの花よりも、みずみずしく、はかないところが、朝顔の魅力です。
  
04/08/01
甘露柚煉
 金色の透明なお菓子ですが、柚子の白いわたの部分を砂糖で煮たものです。不思議でしょう? 私はマーマレードを作るとき、「苦いから」といつも捨てていました。見かけはジャムに似ていますが、まったく違うものです。たとえば、ジャムやマーマレードなら、カリカリのトーストやバターに負けないように、酸味をきゅっときかせたり、苦味があったりします。そういう西洋人ではないんですね。
 光のどけき春の日に……あるらし  みたいな、かな文字の世界です。ふんわりとして、やさしく甘く、ちょっと切ないような味わいです。
 薄く上品なおせんべいに、はさんだのは、雪月花です。
古後老舗(こごろうほ)  097(532)5733
04/07/29
松翁軒のカステラとチョコラーテ
 長崎市内でだけ売っている、カステラの老舗です。しっとりとして、とろけるように甘く、卵の香りがします。チョコレート味のチョコレートは、技術が難しく、この店だけの味です。
 長崎といえば、去年、絵の先生の橋本シャーン先生とみんなでスケッチ旅行に行きました。シャーン先生というのは、森遥子さんの挿絵などでおなじみの、おしゃれで都会派の風景画などを描く方です。絵のイメージとは、まったく違う「<宴もたけなわ、高輪プリンス>級のおじさん」なのですが、そのシャーン先生は、福砂屋が贔屓なのです。
 「福砂屋は東京にもあるから、めずらしくないものねぇ」という人がいて、スケッチの途中で聞き慣れない名前の店で買ったら、あっさり、さっぱりというか、長崎らしくない味でした。
 それをいったら、シャーン先生は「だから、言っただろう。長崎来たら、福砂屋で買うもんだ」と怒りだし、その剣幕がおそろしく、「松翁軒もおいしいです」といえなくなってしまいました。
 ちなみに私は、両方の味を知っています。どちらも、正統的な長崎カステラです。この松翁軒のカステラは、暑い、食欲ないといいながら、牛乳といっしょにお昼に食べたりしています。
松翁軒   095(822)0410
04/07/20
宝達葛(ほうだつくず)くずきり
 暑くなると、食べたくなるのが葛切り。こちらは、加賀藩御用の葛を使った葛切りです。こしが強くて、葛の香りがある。黒砂糖と和三盆を合わせた黒蜜も、まろやかです。プラスティックの容器ができて、葛切りがいつでも食べられるようになったのはうれしいのですが、あの容器はおいしさを2割引にする。今度は、お店で食べたい!
森八  076(262)6251
04/07/02
丹波黒ゼリー
 やわらかく煮た大粒の黒豆が入っています。ちょっとおしょうゆの香りもして、お正月の黒豆風。品のいい味です。舌で押すとつぶれて、ねっとりとした黒豆の味が広がります。ゼリー部分は、はちみつ入りなのかな? こくがあり、さわやかな甘さです。
丹波ささやま農業協同組合  079(556)3989
04/06/30
はぜ栗
 岩手の中松屋さんは、くりのお菓子がおいしくて、何度か雑誌などに紹介させていただきました。「新製品もありますよ」と送っていただいたもののひとつです。黄身しぐれみたいなほろっとした生地の中に、裏ごしした栗が入っています。栗にはバターがちょっと入って、洋風の味。はぜ栗という名前も、ぴったりです。
中松屋  0194(22)3225
04/06/23
ごまゆべし
 食感といえば、ごまゆべしも、独特ですね。もちっとして、ぎゅっと凝縮した感じが、食べたっていう満足感につながります。こういう、お腹にどっしりとたまるお菓子は、東北に多い。みよし堂も福島県郡山。やっぱり、長い冬と関係あるんでしょうか。まっくろの迫力あるゆべしは、本黒練りごま入りです。くるみのコクと、ごまの香りの二重奏です。
みよし堂   0120(017)963
04/06/10
白玉ぜんざい
 子供のころ、自由が丘に住んでいました。自由が丘の名物和菓子は、お菓子のホームラン王のナボナと、蜂の家のまゆ最中です。私はずっと、「蜂」だから「繭」なんだと思っていたのですが、繭ならばお蚕さんですよね。今、気がつきました。その蜂の家が、夏向きの冷たいデザートを作っていました。白玉ぜんざい。さすがにあんがおいしいです。
蜂の家  03(3717)7367
04/06/04
はちみつ入りのわらびもち
 同じく、蜂の家の冷たいデザート。わらびもちのクニッとした食感が新しく、これを、はちみつとレモンでさっぱりいただきます。食べていたら、子供のころのこと、思い出しました。昔は、あんこなんか、全然好きじゃなかったのにね。
蜂の家  03(3717)7367
04/06/04