浜松で前田青邨の回顧展がありまして、会期ぎりぎりになってあわてていきました。平日ですが、会場はいっぱいでした。
　「知盛幻生」という平知盛の幽霊を描いた作品があって、これを一度、見てみたかったのです。86才の時のものですが、すごい迫力。絵描きさんというのは、長生きの方が多いのですが、驚くのは年齢とともにエネルギーが強くなっていくんですね。
　三岸節子の晩年のもので、桜を描いた大作があるのですが、命が輝くようでした。（誤解のないように言っておきますけど、ローソクが消えるまえに大きく輝くというのとは、まったく違うんですよ。人間はローソクじゃないんだから）
　美術館は浜松城の公園の中にあります。帰りにちょっとスケッチしました。水彩の色えんぴつです。引き出し片付けていたら、出てきたんです。