絵日記の一覧
日本橋
05/12/2
島屋のウィンドーはクリスマスカラーで彩られて、すっかりクリスマスムードです。寒いものだから、向かいのタリーズでコーヒーを飲みながら下絵を描きました。今年も押し詰まってきましたね。
11月の中ごろは「思っていたことの半分もできなかった。無駄に過ごした一年だった」と落ち込んでいたのですが、12月にはいると開き直るというか、来年への希望が出てくるというか、また元気になっていました。
友達にいわせると、私ほど打たれ強い人間はいないそうで、最近は中年の図太さというか、どしょっ骨がそれに加わって、我ながら本当に大変なものです。最近、何人か作家の方にお会いしたのですが、みなさんとてもやさしい。もちろん、一流になるくらいだから精神的な強さは人一倍あるわけで、それを包む人間の大きさがあるわけですね。
いつもカリカリして、追われるようにしている私はまだまだです。
空は快晴で、遠くのビルたぴかぴか光っているようでした。冬のスケッチ用にポロのオレンジ色のダウンを新調したのですが、それを着て描いていると、背中がぽかぽかして眠くなりそうです。
午後から、テレビの撮影の打ち合わせに行きました。
BS日テレ「さぁ、日本を見よう!」(12月4日(日)22:00〜23:00放映)の和菓子編に出演するのです。架空の図書館があって、館長が草刈正雄さん。ゲストのまなびすとが日本文化について教えを乞うという趣向です。今回のまなびすとは、タレントの北川えりさんで、虎屋文庫の青木直己さん、小西千鶴さんとともに私も解説するという役でした。
撮影ですか?
着物を着て臨みました。ちゃんと台詞があるのですが、恐ろしいことにすぐ忘れます。で、舌をかむ。監督に「ここは、こういう場面ですから、こんな風にしゃべってください」とか言われて取り組むのですが、「では、行きます」とか言われると頭が白くなっています。
役者の方は本当に偉いですね。
友達には「北川えりさんは美人だから、隣に並ぶの厳しいわよねぇ」とか言われました。「北川さんの隣にいるおばさんは誰だろう」と思うと、自分なんでしょうね。私の年代は草刈さん人気があって、「昔、横浜でサインをもらいました。懐かしいです」なんて言う人もいました。シーンが違うので生憎とお会いしていません。
家にはBSがないので、まだビデオも見ていません。なんだか、恐ろしいような。
伊根
05/10/3〜5
丹後半島の伊根に行きました。スケッチは高台にある道の駅から、伊根湾を眺めたところです。スケッチ旅は雨にたたられて傘をさしながら描きました。それでも、すこしずつ晴れて色を塗る頃は青空が見えました。
伊根は舟屋で有名なところです。舟屋というのは海岸沿いに建つ建物で、一階が船を入れる倉庫、二階が住居になっています。海面すれすれに家が見えます。ふだんでこれなのですから、台風でもきたら大変と思うのですが、案外大丈夫らしい。伊根湾の入り口に島があるせいか、波が穏やかなのです。海は透き通って、小魚が泳いでいるのが見えるくらいです。ちょうどたこ漁のシーズンで、近所の人にたこつぼを見せてもらいました。