ホテルの窓から見た洞爺湖を描いたものです。木々の葉は落ちていましたが、雪はまだふっていなくて、本格的な冬が来る前の静かなひとときでした。
　泊まったホテルには、『ミシェル・ブラス　トーヤジャポン』というフランスの三ツ星レストランがあって、この期間はフランスからブラス本人とスタッフが来て、腕をふるってくれるのです。義弟の夫婦とレストランのお客さんたち、母と私たち夫婦で３０人のツアーを組んできました。
　この不景気に、フレンチ食べに北海道へ行っちゃうんですよ。すごいですよねーと、自分のことはさておき、驚いたものでした。

　ブラスならではの一品は、ガルグイユーという３０種類の野菜を使ったサラダです。ほんのり火が入っているもの、生のもの、それぞれが主張しつつ調和して、野菜がここまで洗練されるのかと。デザートはクーランという、チョコレートケーキです。サクッとしたチョコレート生地にナイフを入れると、温かいガナッシュがトロリと流れ出てきます。

　せっかくのお食事だからと、私ははりきって着物なぞ着てしまいました。糖尿病の心配のある母も「今日はいいのよ」と元気いっぱいで、フランスパンにバターをたっぷり塗っていました。最初にパンなんかたくさん食べたら、後で苦しくなると普通は控えるものなのに。昼の１時からたっぷり３時間かけたお食事でした。
　それにしても、あんなに食べたのに温泉入ったり、プールで泳いだりすると、夜、またお腹がすくのも不思議ですよね。みんなそばとか、ベトナム麺とか食べていました。